葬儀に参列した時のエピソード

葬儀に参列した時のエピソード

父方の祖母は、78歳で亡くなりました

● 43歳 女性
父方の祖母は、78歳で亡くなりました。
今考えたら別に驚くほど長生きしたわけでもないですが、お酒やタバコをたくさんたしなんでいたこともあり、充分長生きした、というような遺族感情がありました。
息子である父でさえも、内心では悲しんでいたでしょうけどそれを見せることはありませんでした。
涙ひとつみせず、お母ちゃん、あの世で好きなだけ酒飲みな、と呟いた父の言葉が印象的でした。

その祖母の葬儀では、ちょっとしたエピソードがあります。葬儀会館を借りてお葬式をしたのですが、喪主である父親が弔辞を述べている際に、一羽のカラスが会場に迷い込んできました。
そして会場の天井近くにあった鉄パイプのようなところにとまり、カァカァと鳴き始めました。
父が何か言うたびにカァと鳴くので、参列者も神妙な顔を続けるべきなのか、それとも笑っていいものか、と困惑気味でした。

すると父が弔辞の途中で、「お母ちゃんがカラスになって、話が長いと怒ってますので、この辺で終わらせていただきます」と機転の利いた挨拶で締めくくったものですから、会場内はほのぼのとした笑いに包まれました。
私は今でもあのカラスは本当に祖母だったのではないか、と思っています。お葬式の時に許される笑いなんて、そう滅多にありません。貴重な体験をしました。
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